日本ケミコン株式会社日本ケミコン株式会社

FUTURE OF
NIPPON CHEMI-CON

社会の環境変化に対応し続けていくためには、変化への適応力が何よりも重要なポイントになる。

日本ケミコンを主に技術面でリードする
矢島、仲秋の両名。
最前線に立つ二人に、日本ケミコンという企業の未来、新入社員に期待することについて、
存分に語ってもらった。

開発設計部門 部長
仲秋健太郎

趣味はギター。学生時代にはバンドを組んでいたという。平日は仕事に没頭する一方、現在でも休日には気分転換のためにギターを抱えることが多いという。

研究開発本部 副本部長
上席執行役員
矢島 弘行

学生時代から好奇心旺盛で、趣味は多彩。自動車、バイク、オーディオ機器製作からラジコン、さらには鉄道模型製作まで。近年は、もっぱら猫をモチーフとした写真撮影に凝っている。

日本ケミコンは、アルミ電解コンデンサで
世界トップシェアを誇る企業。

Q.最初にコンデンサという電子部品と、日本ケミコンという企業について教えてください。


矢島

ではまず私からコンデンサについてご説明します。コンデンサ、あるいはキャパシタをごく簡単に説明すると、二つの導体を絶縁して向かい合わせて、電圧を加えて電気を蓄えたり放出したりする電子部品となります。電気が流れる回路では、用途に合わせたコンデンサが必ず必要になります。現在では自動車、あるいは家電製品の高機能化に伴い機能が拡大しているとともに、将来のIoT(Internet of Things)化にも期待が寄せられています。極めて単純化してしまえば、コンセントに差し込む電化製品があれば、そこには必ずコンデンサがあるということです。

仲秋

コンデンサメーカーである日本ケミコンは基盤技術を強みとする会社です。お客様のニーズを満たし、最適な電子機器を作るためには、コンデンサは必ず必要になります。代替はあり得ません。しかし、お客様の製品が成長・進化するためには、私たちの基盤技術もまた成長していかなければなりません。家電製品、自動車など、電気製品をはじめ、コンデンサに求められる要求もより高度なものになってきています。世の中の進歩のなかで、まだ見ぬニーズを模索し、市場に応じた用途開発を考えていくことにこそ、日本ケミコンでの仕事の面白さがあるのではないでしょうか。こうしたことは、営業や研究開発に限らず言えることだと思います。

矢島

ちなみに、日本ケミコンではアルミ電解コンデンサやセラミックコンデンサ、電気二重層キャパシタなど様々なコンデンサやモジュール製品を作っています。中でもアルミ電解コンデンサでは、当社は約25%のシェアを持っており、世界シェアNo.1です。また、コンデンサ用材料分野におけるアルミニウム電極箔の製造でも、日本ケミコンは世界一の生産量を誇り、他のコンデンサメーカーへ供給するサプライヤーとしても機能しています。

仲秋

社会環境が変わる中で、矢島さんは日本ケミコンにはどんな要素が必要だと思いますか?

矢島

私が考えるのは、適応力かな。

仲秋

なるほど、確かにそうですね。

矢島

かつてはテレビ、パソコンといった明確なニーズがありました。ただし、現在では自動車や家電製品の高機能化というように、ニーズはめまぐるしく変化します。その変化にどう適応していけるのかが問われています。しかし、変化があるということはチャンスがあるということです。そう捉えれば、仕事の面白みに繋がるのではないでしょうか。少なくとも私は、自分が新人時代を過ごした時代とは違った楽しみがあると思っています。会社も社会への順応性が必要になる一方で、個人にも適応力が求められます。それらが合わさることで、日本ケミコンの個性やパワーに繋がると思っています。

電気製品の高機能化。
そこにコンデンサの可能性も広がっている。

Q.ではコンデンサ事業の可能性についてはいかがでしょうか。


矢島

私は学生時代、趣味でオーディオ装置を作っていました。自動車やバイクのカスタマイズなども楽しんでいました。しかし、今趣味でスマートフォンを作ることはできません。また、自動車も従来のように簡単にカスタマイズすることは不可能です。それは電子部品がブラックボックスになっていることが多いということですね。まさに高機能化の証です。このように、時代の変化とともにまったく想像もしていなかった電気製品がこれからも市場を席巻していくはずです。その意味では私たちが担うコンデンサの高機能化は、大きな可能性を秘めていると感じますね。

仲秋

そうですね。私は、そのためには想像力や、先を読む力や構想する力を、研究開発に限らずあらゆる社員が育んでいくべきだと思っています。

矢島

コンピュータがいちばん苦手とする分野だよね。

仲秋

はい。たとえば近年、業務のAI(Artificial Intelligence)化が注目されています。しかし、AIに入れるデータは、あくまでも人間がわかっているデータしか入れられません。一方、自然科学には、その何十億倍もの情報量があります。その全てをAIに入れて予測することは到底不可能なことです。研究開発の場面では、偶然性があらたな発見に繋がるというケースはいくらでもあるのです。社会の変化に適応して、シーズを見つけ、新たなニーズに応え続けるためには、やっぱり人間の力、強調するなら「魂」が必要ではないでしょうか。事業に関わる日本ケミコン社員の一人ひとりの想いが、これからのコンデンサ事業の可能性を切り拓くと思っています。

世界市場を相手に、
まだ顕在化していないニーズを引き出していく。

Q.これから日本ケミコンが取り組むべきことはどのようなものでしょうか。


矢島

日本ケミコンの製品は、いわゆるカタログ品とカスタム品があります。カタログ品とは、文字通り、カタログからお客様に選んでいただく製品です。一方、カスタム品は全てお客様のニーズに合わせて作るものになります。カスタム品は、仲秋がいるソリューション開発部門が担当しています。

仲秋

お客様のニーズは二つあって、一つは既にお客様自身が感じているニーズです。その場合「こういうものはないですか?」という質問をされるケースが一般的です。一方、新規デバイスを開発する場合は、まだ顕在化していないニーズです。この場合は「こういうことはできますか?」という質問に変わります。

矢島

お客様が、私たちの想像を超えた使い方を想定していることもありますね。その意味では、部品開発と現在カメラに使われている(※)モジュール開発は両輪だと思いますね。この両輪がそれぞれに競争力を持たなければなりません。だからこそ市場変化への適応力は重要になるのです。こちらからのシーズ提案や、お客様の高度なニーズに応えていく中で、結果として日本ケミコンの財産となる高度な技術へ繋がるというケースは少なくないですからね。しかも市場は日本国内ばかりではなく、世界です。
※近年、自動車への搭載数が増えているドライブレコーダーに使われるカメラモジュールなどの開発。

仲秋

そうそう、私はメンバーに対してよく「世界征服だ!」と言っています。志を高く、どうせやるなら世界征服だと(笑)。日本ケミコンの製品は、世界中で使われるばかりではなく、宇宙産業にも使われています。それだけに、世界征服とは決して荒唐無稽なことではないのです。世界に目を向けて仕事をする。こうした視点もまた、未来にむけて必要ではないでしょうか。なかでも電気二重層キャパシタは、もっとも期待ができる製品の一つだと捉えています。現在は、自動車メーカーに採用していただけるレベルにまで製品スペックを高めていくことができました。しかし、まだ顕在化していない用途をはじめとして、大きな可能性を秘めているのです。日本ケミコンを代表する「世界征服」に最もふさわしい製品が、電気二重層キャパシタではないでしょうか。

多様性を認める風土のなかで、
個性を存分に発揮してもらいたい。

Q.最後に若い世代に期待することを教えてください。


矢島

日本ケミコンは社員を画一化しようという社風ではないです。特に研究開発の場面では、個人の考えを尊重する自由さはあると思います。その上で、一人ひとりに合った育成を考えるというのが特徴かもしれません。期待することという点では、昔も今も変わりはありません。自分が担う技術、使われる技術について興味を持つということです。たとえば自動車用キャパシタを担当しているのなら、自動車業界に興味を持つ。すると、自然に自動車市場のトレンドや動向が理解できるようになってきます。このことが積み重ねとなり、新しい製品開発や、用途開発に繋がっていくのです。興味を持つことが、成長の第一歩だと考えています。一人ひとりの知的好奇心を育む雰囲気や環境が、日本ケミコンにはあると思っています。

仲秋

私が大切にしたいと思っているのは、社員一人ひとりの意志です。どんなことがしたい、あるいは自分はこれがいいと思うといった意志を尊重する風土でありたいと考えています。当然、そのための環境づくりは意識しています。ただ単に業務を指示するだけではなく、全体感を理解してもらい、その中でどんな役割を担うのかといったことは意識的に伝えるようにしています。また失敗も成功のうちだと捉えています。萎縮せずに伸び伸びと個性を発揮してもらいたいと心から思っています。

矢島

世の中が電化というキーワードをもとに大きく変わろうとしています。その意味では、日本ケミコンには本当に面白い時代が来たと感じますね。一人ひとりの個性を活かして、ぜひ新しい未来を開拓してもらいたいと思います。その手応えを存分に味わえるフィールドが日本ケミコンにあることは、私たちが保証します。